季節がめぐるように、
命はめぐる____
季節がめぐるように、
命はめぐる____
お産は痛くて苦しいものだと思い続けていた人、初めての出産で経験した医療行為が辛い記憶になってしまった人……。それぞれの事情や想いを抱えながらも、臨月が近づくにつれ、彼女たちはいきいきと輝きはじめる。その様子を見守る家族や助産師の想い、そして、生まれてくる命だけでなく、生まれることなく消えてゆく命とも向き合う吉村先生の葛藤――現代に生きる私たちの強さと脆さ、喜びと悲しみ、怒りや平安がないまぜとなって、ひとつに結ばれていく。